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飛んでいけ!! [お題!?!]

季節は冬。

それだけに日が落ちた空も

張り裂けんばかりに引き締まっていた。

暑さ寒さも彼岸までと言うが、それはまるでお子様に思える。

だって、今持つ全てのエネルギーを使ったかのようなその快感には

遠く及びもしないからだ、少しの不安とともに。

だからまだ何か一つ、気になるものがある・・・

それでも、こんな気持ちになれるなんて何時からかしら?どうしたってんだ。

今晩は祝杯、だよね。

酔いに任せるかの如く、

次に何を成すべきか、床へ就くまでその良い方策は見当たらない。

でも駄目であったとしても、きっかけは掴んだ。

そこで多少のリスクは承知で、洋楽CDのプレゼントを思い浮かぶ。

しかし最近の女性が好むそれは解せない。でも

ブログでお見かけした女性がNOEL、オアシスのカルトなファンみたいだ。

だからクリスマスの日には一つこれでも

と思いきや

所謂洋楽メジャーだからこそ持たない。

そこでその繋ぎに当初の目的であった

コリーヌのそれを渡すことにした。きっと気に入ってくれるだろう。

けれどもこの時はまだ

聞いて欲しい楽曲、アーティストと

異なる事に気付いては無かった。 


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飛んでいけ!! [お題!?!]

「どっちがおまけ?」
「A4の用紙に印刷されている花と蝶の写真!
 君の写真がメインに決まっているでしょ、Lサイズだけれど。
 だからおまけも堪能してやって!」
「どっちかって言うと私の写真、あまり欲しくは・・・」
「それにこの前、言っていたでしょう、花の写真が欲しいって。
 しかも蝶つき、だぜ!
 それにそれ、コンテストに出そうと思って北野君(仮名)に見せたのね、
 そしたら蝶が正面から撮れていないから残念って言われ諦めたの。
 自分的には物凄く、お気に入り!
 で、よろしければ、君の写真と一緒に収めて頂けませんか?」

 すると高橋(仮名)さんは仕方ないわねと言った風情で、さも嬉がらんと両手で抱えるかのように受け取っていた。まるで子供が初めてプレゼントを受け取ったかのように。そして円らな瞳が輝かせ、リズミカルに店の奥の従業員控え室へ消えていた。かと思うと直ぐにカウンター越しに立ちはだかりながら、また何かを強請(ねだ)るかのようにもどかしげにいた。
 たぶんこれは、残された幾枚かの写真が気になったからに違いない。でもこれは岩佐(仮名)さんに渡したく、今までと違った仕上げに躊躇してたのだ、高橋への公開は。それでも誰彼となく見て欲しくもあり、意見を頂だいしたくもあったが彼女の一言でそれは無き物とした。

「私、 渡しといてあげる、岩佐さんに!」

 何かこの自身ありげな態度に手渡したいという欲求が入り混じり

「直接渡すから、だってこの前も
 別の写真が欲しいって言ってたし…」
 こう述べると高橋は
「ありがとうございます、ではまた。」とだけを残し
 足早に来客の応対へと勤(いそ)しみ出すのだった。

 間髪入れずに店長は立っていた。すると彼へはアプリケーションソフトのトーンカーブ等を使い、こんな写真が出来ましたよ!これならお店プリントに勝てますよね!と誇らしげに語りながら岩佐さんの出欠をも聞いていた。すると生憎お休みらしく帰り支度を始めれば、その奥から一人の奴が現れてた来た。

「土曜にまた来てください。」

 とだけ言い残し、そいつは外へと繋がる扉を開け出て行くのだ。その勢いに乗じその後を辿ればひんやりと日は暮れていた。

「冷たい・・・かな、俺の態度、どうした良いのだろう。
 このあやふやな気持ちのままじゃ・・・
 どうしよう・・このままじゃ、元のモクヤミ?」


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看護師1 [お題!?!]

 「それで痛みはどの辺りに感じられますか?」
「肘、肩、足首、それと右半身、特に腰の上辺りからです。」

 簡単な問診を後に、レントゲン室へ撮影と向かう。その廊下は電灯が切られ見る人影もなく、薄暗く白衣を追いかけていた。そして直ぐに撮影は行われるが、そこにも女性だった。社会進出の著しさは目を見張るばかりだが、安心をもさせれる反面、ボタンを押すだけとは言え少しだけの疑心を感じさせられる。だが触れられた時の感触は好きですから、喜ばしい事実でしょう。

 するとベッドが寝かされている直ぐ脇のデスクで、問診表なるものを書かされていた。書き終えて周りを見渡すと、離れた隣に置かれるベッドで点滴注射を受けている。お大事に、と声をかけるのが憚れてると診察室からお呼びがかかった。

「骨に異常は見当たりません。それでも危惧されている症状がご心配なら、
 明日にでもいらして精密検査を受けて・・・」 

 とは言うものの、目の前にモニターとして縦方向で使われるNANAOのモニターに釘付けだった。そして型番の確認に終始すると痛みも薄らぎ感じられていた。
 痛み止め、それには必要不可欠らしい胃薬、そして湿布を一週間分だけ、遊技場の直ぐ側にある外灯のない景品交換所みたいな小さな窓から受け取りその場を後にしてた。

 昨晩よりは覚醒されたものの、痛みはさらに感じられていた。そこで相手側への一報がタクシーの利用を勧められる。そこで彼等も保険会社への連絡を了承したと判断をするが、人身事故にするつもりはなかったらしい。

 通院にタクシー使うのは始めてである。しかもタダだから、殿様気分でご満悦だ。それでも領収書を忘れずに頂くと、さらなる気分の高なりは感じていた。

「肘から肩、特に肩が酷く痛いのと以前に受けた手術箇所である足、膝が痛いので診ていただきに来ました、よろしくお願いします。」

 それでも異常は見受けられずに事なきを得るが、痛みはむしろさらに感じられる。
 あったま来た!こうなりゃ取れるだけ取ってやる、しかしここは冷静に、慌てた様子では足元を見られてしまう。だからこちらからは決して連絡をしない、とらない。でも警察へは一報だけでもとも思いきや、受話器は受けられていた。

「それでお体は大丈夫ですか?人身にされますか。」と聞かれ、
「そのようにお願いします。」
「でしたら今度の診察で診断書を頂き、それを持って署へ来てください。
 その時は必ず、七班への電話連絡後にお願いします。」

 これで一気に情勢が好い方に傾き始めると、気分だけは落ち着きを取り戻した。すると日も落ちた次の日の夕刻過ぎに、外来者を伝える呼び出し音が響いた。夕飯前だっただけに、さらに足取りは重く感じる。

「このたびは大変申し訳ございません。私、この子の父親でして、話を聞かされこうして来させていただいたのです。お体の方は大丈夫でしょか。お母様とはPTAの会合等でよく知っているんですよ。それとこれ、詰まんない物ですけれどお受け取りください。」
「すみませんでした、助手席に乗せていた犬が吠えて気になりまして、
 本当にすみませんでした。」

 今頃になって来て、それだけかよ!お前は看護師って聞いてるよ。だから治療のお手伝いだけで、人の痛みはほったらかしかよ。

と言った所でコラボを終わります。尚あれからディバイスであるモデムの認識が拒否され、またもや再セットアップをしていたとご報告させていただきます。よしなに。尚その理由はウィルス対策ソフトらしい?

 


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