煩い [お題!?!]
「何故か知っていましたが
今日初めてテレビで見るんだよ、ジョンって。それに今の解説じゃ
良い所の出みたいだし、音楽学校までも出ているらしいよ、彼って。これって
最近の音楽で食っている奴等の殆どがそうだとは思うよ…?」
「それでどういった感じの曲を演奏するの?」
「だ、か、ら、今日初めて聞くんだよ。そういえばせいちゃんが
上手い奴がいるとか言っていたよな。」
「あの殆ど大阪に近い京都に住んでいる、小太りのせいちゃん?」
「うん、そう。でも、小太りは否定したいな。」
「あら、そう。何かくれるかな、今度会ったら言ってみるわ。」
「それは良いかも。かもで思い出した。昔彼は加茂川の近くに住んでいたのね。関係ない?」
「・・・・・まあね、。」
「それでどれほどのお手並みかと今日は楽しみにしていたわけ。確かに…
ウォー、今ん所なんてまるでジミヘンじゃん!しかも譜面に書いたように正確だし
ヒェー、ここからはどっちかって言うとベック。ベックって言っても
JEFF BECKね。イギリスはロンドン、リバプールの出身で、
ヤードバーズって言うグループでクラプトンやジミー=ペイジやなんかと
オイ、聞いているか?寝るなよ、
寝ちゃ駄目だ、死んでしまう。救助隊は今直ぐそこまで来ているぞ、頑張れー」
「はいはい、ところで
お上手なの、どうなの?」
「大変正確な指使いに度肝を抜かされているところでして
申し分、うーお、ここなんてまるでクラプトンじゃん。
ちょっとアタックが強めで若いかなって気もするけれど。」
「好きなのね、付いていけない。」
「そりゃ無理さ。こちとら苦節十数余年、雨の日も風邪の日もまたある時は…ウン!」
「はいはい分かりました。それより大事な話があるの。」
「赤飯でも炊くように言おうか?」
これでこの話はお終いです。また機会があれば、そのうちに。ありがとうございました。
煩い [お題!?!]
「で、さあ、秋もそろそろ
深まってきたわけ。だからって秋らしい写真なんか撮れないの、分かる?
そこで花らしくない紫色した植物にキスする
蝶を撮ったのね。まっ、これがその中の一枚なのね、
でも君って前にA4サイズで見せた鴨の写真が欲しかったんだよね。
しかもこれはA3だし、蝶の写真が欲しいと仰られる方に渡すよ、
それとA3サイズの写真を二十枚以上プリントしたから
インクがなくてお困りなの。でもそれじゃ手ぶらで悪いから
昔、とは言っても最近ね、その用紙エプソンでしょう?
だからこれ貰ってくれるかな?」
「ちゃっと開けて見るわね?・・・・・・・・そうみたい。」
「それと昨日コンテストに出す写真を見せたよね。
その写真なんかとはほんのちょっとだけ仕上げが違うんだ。」
「本当全然違う、同じ写真なのに。何か遣ったわけ?」
「説明しても良いけれど、それだと気に入らない。だったら引き取りますよ。」
「いいわよ、全部を頂戴します。」
「ありがとう、だったらまだまだあるから持ってくれけれど
貰ってくれるかな?」
「良いわよ、じゃんじゃん持ってきて。部屋に飾るから。
ただし2L以下よ。」
こうして夜は更けていくが、大型プリントしか頭にはなかった。
何故なら、面白い様に仕上げられるからだ。
ところで付き合いだして、ここ一年位になるこの彼女は
写真について云々してくれる唯一の存在だ。であるからして、 おばさん的な要素は否めない。しかも年齢は不詳なだけに
なんとなくそれなりに感じ始めてもいた。
久方ぶりにやっちゃんさんのお題で書き始めました。この続きは
そのうちに?もう"恋"なんて、したくはないと・・・、てか。
ah,アー、マイクの [お題!?!]
「ねぇーってば…」
人差し指を上唇に当てながら、甘く切なく促した。
今日から、ここ行徳での新生活を向かえる。何故なら、
就職先で指定されるアパートが、ここにあるからだ。すると
何処で聞きつけたのか、従妹の紀子が手伝いに来てくれる。
同じ町に住むだけに、ありとあらゆる買い物へも重宝する。
車を利用するが、その運転は全て彼女に任せていた。すると
今まで見せた事のない、その横顔に女を感じる。
そう、束ねられた髪が数本、頬を過ぎるからだ。
「お兄ちゃん、ここよここよ。
新生活セールとか言って、新聞広告に入っていたお店
ここだったら何でもあるわよ。広いからって
迷子にならないでね、呼び出しアナウンス・」
「だったら昔みたいに手をつないで・」
「ばーか、何言っているのよ、子供じゃないからね!」
「呼び出しアナウンスよりいいでしょう。」
こうしてその日の夜は、叔母の家でご馳走になる。
ところがアパートへ一人戻り、メールの
忘れていた、デスクトップPCは持って来なかったのだ。
部屋のスペーズもあるが、
出先での利用、私用をも含め、ノートパソコンを買う予定だったのだ。
神経質な割には、時々大きな失敗をする。
それでも候補だけは、決められていた。
今回SONYさんから発売された
VAIOは70cm位から落としても大丈夫らしい。これで決まりだった。
こう考えていたのに忘れるなんて
開いた口が塞がらない。
でもそこは一つ、また今度と言うことで
会社の帰りに、秋葉にでも寄りますか。そして
必ず今度こそGET!!!