nest：ぽっぷらいふ：SSブログ

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nest　[凛] [編集]

エッ、今の何?過ぎったよね。

今度は少し、空けて

何だ、幻か。驚かせるな。天候の仕業にするつもりは無いが、閉じこもりだからこそ
その湯欝を吹き飛ばさんがために青空の下で被写体を追いかけたいと願った。

「最近幻想を見るようになったのです、」
「そうですか、それで最近になって思い悩むことは無いですか」
「いいえ、特に」
「でしたら仕事、ご家庭のこと、配偶者とのもつれ、或いは恋人との不仲等、無いでしょうか」
「どうしてもと言われれば、もし今度のコンテストで賞金をいただけたなら、
　その使い道、最重要となる矛先を未だ決めかねているのです」
「ほっほー、どのような使い道を先ずは考えられたのですか」
「先ずはレンズを一本買って、その残りを生活費に当てようと考えていたのです」
「しかしそれが今、その使い道に思い悩み、当クリニックの門を叩いたということですね」
「その通りです。どうしたら良いのでしょうか」
「そうですね、実は他にも考え方がございまして、このことは誰にも言わずにそーっと貯金するのです。しかし
　ついついスナック等の菓子類を買ってしまい太ってしまうことが考えられますので、お勧めは致しません、が、
　一攫千金を狙うよりかは、脂肪といった好ましくない結果で残せます。しかし当クリニックをご利用であれば
　誰からも喜ばれ更には尊敬の念までもが頂けてしまう確かな術を提供させていただけます。
　ご利用になられますか。一切金銭の授受は発生いたしませんので、ご安心下さい。
　それではこちらの画面をご覧下さい。そしてこう言うのです、
　"もう決して不埒な心は持ちません。い……"」
「い、の次は何なんです先生」
「この続きはまた後で、では次の方」
「ちょっと先生、先生、先せーい、他に誰もいませんが」
目は覚めていた。目蓋を閉じてから一時間余りも、まだ経ってはいなかった。

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