同時に三人のモデルがいたとしよう?被写体としての選択は自由だ。惹かれながらも
一番男好きしそうで慣れた感じの子と控えめにうつる二人を交互に写し始めていた。
その撮影地へ行った記憶は殆ど無かった。ましてや私電を使っての移動さえも記憶には無いに等しかった。
試しにその前日には下見と称して出かけていた。うーむ、一、二度の利用が甦る。何時?誰と何の為に?
使っちゃったの?遠足?少し違う気がする、でも、アー分からない。電車マニアでもない僕が、
そうか!電車写真を撮影する為だけに、いーや違うな、だってこの到着駅から歩いた道の様子を
覚えていたし!丘に登る入り口の滝も、誰と来たのだろうか?謎は深まるばかりだ。
もしかしてあのおねいちゃんとなら車だし、そうだよね、異性となら車を使わなければ
後々の事もあるし、ですよねー?!
だったら今日の様に電車男となりカメラ片手に出かけていたとは考えにくいしさ。
誰に聞けばよいのか見当すら付かない。ほのかな哀愁をも込めて、煙に巻くのが上等手段であろうか。
集合時間に遅れまいと昨日の乗車時刻よりも十数分出発時刻を早めた。地図上では
昨日の帰りに利用をした駅よりも目的地には近い筈のその駅も、丘越え以外の方法があるに思えた。
駅を出ると道は三本に分けれている。経験からも一つの利用は考えにくい。だが、人恋しさも手伝ってか
駅員さんに尋ねていた。確かな足取りで到着地点を目指せばまた記憶が甦りだす?
やっぱり来たことあるよ?でも楽だなー、すいすいともう着いちゃった。
地面に浮かぶ水滴は何所にもない。だが直ぐ後ろにはコンクリートブロックで作られた池の噴水がある。
その前で様々なポーズを繰り広げるが、これといって使えそうにもないままに時は過ぎた。すると
衣装、アンダーウェアの汚れが気掛かりだ。その時に主催者側からの場所の移動を促された。
移動中に会話を交わしたのもあるが、そこには下見もあり背景が美しい方に移動をした子が被写体だった。
偶然ではあるにせよ自然と一番人気の子をだ。男好きのするルックス、プロポーションを持つにせよ
変な気分になることは無い。そのブラ、上げてよせてが凄いのかは不明だが冷静に見えてしまったからだ。
にしても決して下着の線は見せない。ファッションショー等での着用が無いのは普通だが、その少し厚手の
白いワンピースでは厚かろうが、この暑さでは肌も露になったとしても可笑しくは無い。期待はどこへ行った!
さすがプロのモデルさんだ。口だけかと思ったら?
そこでは数百枚ほどを写したが数枚は使えそうだ。主催者側の意に沿っているとも判断をした。
すると昨年までは無かった場所への移動が始まるかと思いきや、
休憩でーす、化粧直しが始まる。こちとらも中腰の姿勢のみならず写真日和の天候で水分補給を欲していた。