前に、PCパーツショップへ行ったときのことである。
「今のOSって駄目だよね」
「そうなんですか、これから使い始めしたから」
「そうなんだ、学生のときには使わなかったの」
「学校で計算式にだけ使っていただけでしたし、」
「そうなの、趣味的に組んだりしてないんだ。そうだよね、そんな奴ならきっと
 プログラムソフトを作る会社へ就職するよね、君も文系なの」
「イエイエイエ、一応は工学部でした」
「だって今の君の上司、幹部候補生として入社したらしいけど
 文系ぽく言っていたよね、しかも国立一期校だって、あっ、もう言わないか」
「はあ」
その彼の上司から直接に聞いたが、多くの知識は雑誌等から得るものが多いらしい。
商売上、客との会話に必要ではあろうが、更には、配布される
業界紙が活躍をしているらしい。マニアをも頷かせる必要があるからだ。ただ、
本格的なオタクには一歩も二歩も及ばないのが実情であろうか。
ただ、最近ではその類の数は減ったかのようにも伺える。

こんな話を急に始めたのには、理由があった。この前の休みの日に
何をしていたのと聞かれていたからだ。何かを感じたらしいのだ。ちょっとね、と言った言葉が。
オタクと言う言葉の意味を全くと言って良いほど理解はしていないが、
正しく道具を使うための知識を得るのは好きで楽しいのだ。しかも
熱中人とまでは行かない、行けないのだ。
それよりも、気にしていてくれるその気持ちの方が、とてつもなく嬉しかった。