I・Cレコーダーによる聞きなおしが楽しみだ。

珍しく今日の彼は二次会へも行かずに駐車場までの足取りを急いだ。公共交通機関もまだまだ

走っている。だが彼は送ってくれるという。ついでと言っちゃなんだが、テーブルタップを

変えてからの音を聞いていただくには絶好のチャンスだ。この時には達郎さんがオーディオ

チェック用に利用していたE・W&Fを選ぼう。新譜?それともリマスター盤?どちらにしよう??

出たとこ勝負ダッチャ!

「きれいな音なんですね」

「ありがとうございます、どうにかこうにか望んでいた音と出会えたんです、電源コードタップ

 に気配りしましたからね!どんなに高い高価なシステムでも電源周りに気を使ってないなら

 ほらなんて言いました?井の中の蛙じゃないし、お金をどぶ川に捨てたのと同じですよ。

 オーディオ店で働く奴も言ってましたが、店舗での電源周りへの投資は一般ユーザーに

 比べたならどえらいらしいのですが、それでも一般家庭への引込線に比べたならば、

 ノイジーらしいですよ。うちで聞いた方が音澄んでるもん!」

「そうなの、で、このギタ-は手放す持ってた方がいいよ、メチャ綺麗だし」

「でしょう!他にも持ってたけれど、音的にはあのストラトが一番だったけれど買値より高く

 引き取ってくれる奴がいたから手放したんだけど、これは鑑賞に堪えれるでしょう。

 初めてお金を貯めて買ったそれだし墓場まで」

「それでも気が向いたなら適正な価格で引き取るよ、アッ!それから達郎さんの譜面とCDも

 貸してね、引っ越しが済んだらギター貸してあげるプレゼントしたようなもんだけど、

 じゃあ嫁さん待ってるし帰るわ」

「ごちそうさまです」