BEATLESの楽曲を必要としなかった理由に同時代を生きてこなかったのが最大の理由かしら。

波及効果、結果から?創造された音で育ったぽっぷらいふにとって対象外だった。むしろ

毛嫌いしていた様にさえ思える。スタンダードとは言え、現在の楽曲と比較したなら

ごっつう簡単ですから。て言うかオリジナリティを出すためにもコンピュータープログラミングに

依存する割合が相当あるようですから。

少し話はそれましたが、ぽっぷらいふにとってそのメッセージ性は机上のものでしかなかった、

のがその大きな理由でしょう。また優等生的な佇(たたず)まいも助長したやに思えます。

ですが今、眼前に演奏する彼らを見聞きしたならその印象が変わらんとしていた。

手持無沙汰を感じ始めた。このままでは帰れない。スタンダードな楽曲だけでは物足りなさを

感じるからだ。フランキーな発言も飛び出し乗りの良い楽曲のメドレーが続いた。踊りたい気分、

だがこじ開ける勇気が涌いてこない。23日にも別のライブハウスで演奏を行うと言っていた。

忘れずにいたならば行こうかな。

宴もたけなわの中、終了した。その時に初めてそのハウス内を見渡したなら超満員ジャン!

だよねーこれぐらい集まらなきゃ休日営業、やらないよねー、

連れがトイレへ行っている間、見送りするメンバー達へ労い?の言葉をかけた序に勧誘活動をも

試みる。

「すげーよかった」

「ありがとうございます。そういっていただけるだけで感謝です」

「ところでドラムの方、凄く上手いよね、今度彼と達郎やろうと思ってんだけど

 叩いていただけません?」

するとリーダーらしきベースの野郎が、

「そういえばついこの前にドラムの青山純さん、お亡くなりになられたんですよね、

 伊藤広規さんとのコンビ、最高でしたよね、小笠原君もドラムスクール出てるけど」

「青山純さんはヤマハのスクールだったみたいよ、

 それはそうと彼女のオカズの入れ方最高でしたよ、今度会う時まで寒気ておいてね

 じゃーまた、ほな、ありがとう」

「ありがとうございました!」

そして直ぐに路へとつく二人だった。